温泉旅館に到着し、お部屋に用意されている浴衣。その浴衣を着れば、旅気分がグンと高まるもの。今回は、浴衣の正しい着方やマナー、きれいに着こなすコツをまとめました。ぜひチェックして、温泉とともに素敵な浴衣スタイルをお楽しみください。
1.浴衣の正しい着方
・浴衣の基本の着方を知ろう
(1)羽織る
浴衣を羽織り、袖に手を通したら両襟の先を揃えて持ち、背中の縫い目がまっすぐ背中を通るように合わせます。
(2)合わせる
裾がくるぶしにかかる程度の長さに調節し、右側の衣→左側の衣の順に腰に巻き付けます。必ず左側が上になるように重ねましょう。
(3)帯を結ぶ
衣を押さえた状態で帯を持ち、前から後ろに回したら交差させ、再び前へ。女性はウエスト位置で、男性は腰骨あたりでしっかり結びます。リボン結び(蝶結び)で仕上げれば完成です。
・浴衣の男女の着こなしの違い
温泉旅館の浴衣は男女兼用の場合も多いですが、着こなしには違いがあります。
〈女性〉
帯はウエストの高い位置で締め、結び目は前でも後ろでもOK
〈男性〉
帯は腰骨あたりで低めに締めるのが粋に見えるポイント。結び目は後ろに回します。
・浴衣と着物の違い
日本には着物と浴衣がありますが、着物はフォーマからカジュアルまでシーンに合わせて着用します。これに対して浴衣はカジュアルなリラックスウェアとして温泉旅館や温泉街で着られるほか、おしゃれ着として夏のお祭りや花火大会などでも着用します。まずは気軽に着られる浴衣から始めて、特別なシーンで着物に挑戦してみるのもおすすめです。
・浴衣は左側の衣が上!
浴衣を着る際に最も注意すべきことが、左右の重ね方です。右側の衣を上にするのはお葬式の際の着せ方であり、縁起が悪いとされています。着た時に右手を懐(胸元)にスッと入れられる状態が正解と覚えておきましょう。
・インナーの準備
浴衣は薄手の素材が多いため、素肌にそのままではなく、下着やインナー、透けにくい肌着を着るのがおすすめ。吸汗性のあるインナーを着ることで快適になり、着崩れも防げます。
・浴衣の基本のヘアスタイル
女性はアップスタイルがおすすめ。襟のラインが際立ち、うなじをすっきり見せることで浴衣ならではの涼やかな印象になります。髪を結い上げるのが難しければ、くるっと一つにまとめてかんざしを一本挿すだけでもグッと雰囲気が変わりますよ。
2.浴衣を着る時に気を付けること
・滞在先の浴衣着用ルールを確認
多くの温泉旅館では基本的に客室、大浴場、食事会場などの館内で着用できます。また、利用する旅館にもよりますが、温泉街の散策でも着用できます。ただし、一部の旅館では館内のレストランなどで着用不可という場合もあります。宿泊施設や温泉街によってルールが異なるので事前にチェックしておくと安心です。
・浴衣での美しい所作
浴衣を美しく着こなすために、浴衣に合わせた動作を意識してみましょう。
〈移動〉
普段より少し小さな歩幅で。階段では裾を軽く持ち上げてゆっくりと。裾を踏んで転びやすいので気をつけましょう。
〈着席〉
椅子には浅めに腰掛け、両膝を揃えます。足を広げたり組んだりすると浴衣がはだけてしまうので注意しましょう。しゃがむ時も両膝を揃え、背筋を伸ばしたまま腰を落とすと美しく見えます。
〈食事〉
浴衣の袖は想像以上に長いもの。遠くの料理に手を伸ばす時は、反対の手で袖を軽く押さえるのがマナー。上品な所作になり、袖の汚れも防げます。
浴衣の正しい着方やマナーをご紹介しました。事前に知っておくことで温泉旅行がより楽しく快適になります。ぜひ参考にして、浴衣のある素敵な時間をお過ごしください。
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