大阪の観光名所の一つである箕面の滝。
まだ知らない人もいるかもしれませんが、箕面の滝は日本の滝百選に選ばれた名所で、特に秋の紅葉シーズンは多くの人が訪れるスポットです。
ですが、事前に現地のリアルな情報が得られなかったために「想定していた観光の時間をオーバーしてしまった」「意外と歩いた」という、海外旅行者の声も。
この記事では、アクセス方法や所要時間、道のりなど、訪れる前に知っておきたい情報をまとめました。旅行の計画に役立ててくださいね!
箕面国定公園と箕面の滝
箕面国定公園は、箕面山周辺に位置する公園で、森林に覆われた広大な公園です。大阪の中心地から30分ほどの近距離にあり、入園料は無料。春は新緑の青モミジ、夏は夜のライトアップ、秋は紅葉の名所として知られ、気軽に多くの人が訪れます。
特に園内にある箕面の滝(箕面大滝)は、日本の滝百選にも選ばれている美しい景観が人気の観光スポット。落差33メートル、間近で見ると迫力があります!
また、子どもたちが遠足で訪れたり、地元の人の中には、箕面の滝まで散歩することを日課にしている人もいるほど、世代を問わず親しまれている場所です。
箕面の滝へのアクセス方法に注意!
人気の観光スポットですが、注意したいことがあります。
箕面国定公園は広大で、公園内は一般車の通行はできません。
箕面の滝へ行くには、最寄り駅となる阪急箕面駅から箕面の滝まで歩く人が多いです。距離は、片道約2.8キロメートル、所要時間は休憩なしで片道約40分ほど。休憩時間も考慮すると、最低でも2時間はかかると思っておきましょう。
道は舗装されているので歩きやすいですが、行きは緩やかな上り坂が続きます。傾斜の急な坂道もところどころあります。
それでは、どんな道のりなのか詳しく説明していきましょう。
箕面の滝に行く前に。持ち物、服装を確認
履き慣れたスニーカーと動きやすい服装で、飲み物を持って行きましょう。森林に囲まれた園内は、大阪の中心街と比べると涼しさを感じます。ですが、2.8キロメートルの道のりですから、気温が高い日はそれなりに汗をかきます。タオルも持参すると良いでしょう。
大阪梅田から最寄り駅の阪急箕面駅への行き方
大阪梅田から箕面の滝へ行くには、阪急大阪梅田駅から宝塚線(オレンジ色)の電車に乗ります。
乗車賃は片道280円。
阪急沿線の別の駅にも訪れる予定なら、阪急全線乗り降り自由で外国人観光客専用の阪急ツーリストパス1day/2dayの乗車券を利用した方がお得に移動できるかもしれないので、事前に下記の記事もチェックしてみてください。
宝塚線の電車の種類は「急行」「普通」がありますが、どちらに乗っても大丈夫。電車に乗ったら石橋阪大前駅で下車して箕面線に乗り換え、箕面駅で降ります。大阪梅田駅から箕面駅までは、約30分ほどです。
阪急箕面駅から箕面の滝までの所要時間、詳しい道のり
阪急箕面駅に到着したら、いよいよここから歩いていきます。
駅の改札に隣接してコンビニがあるので、飲み物を買っておくと良いです。
まずは、土産物店が立ち並ぶ坂道を上がっていきます。
ここから公園の入口までが急な角度の坂道なので、無理せず息を整えながら進みましょう。
箕面駅から公園の入口まで、歩いて約10分です。
「一の橋」が公園の入口です。公園に入ったら、箕面川に沿って遊歩道を歩いていきます。
歩き始めはそれほど急な坂道はありません。
遊歩道沿いには、有名な昆虫館や、テラス席のある眺めのいいカフェ、ミシュランで星を獲得した日本料理店、箕面の滝の定番お土産「もみじ天ぷら」を販売する土産物店などが軒を連ねています。気になるお店をチェックしておくのも良いですね。
しばらく進むと、赤い橋が現われます。
そのたもとに、芸能、財運の神様・弁財天をまつる瀧安寺があります。
そのまま進んでいくと、山本珈琲店のあたりから坂道が少し急になっていきます。
山本珈琲店から150メートルほど行ったところが、ちょうど道のりの中間地点です。
こんなふうに、道の途中に「あと○キロメートル」と書かれた看板が出ているので、励みにしながら進んでいきましょう。
もう少し進むと、ここ一番の急な坂道を上りきったところに休憩所があります。
ベンチやトイレ、隣には土産物店があります。飲み物やアイス、軽食を販売しているので、ちょっとした腹ごしらえも可能です。ここから箕面の滝まで、残りあと3分の1くらいです。
さらに進むと、巨大な岩が出てきます。角度によってはゴリラの顔のようにも見える岩です。
そしてその先の川を渡ります。
川を渡れば、箕面の滝はもうすぐです。
軽食を提供する茶屋を脇に見ながら進んでいくと、しぶきをあげる箕面の滝が現われ、ゴールです!
滝の至近距離まで近づいてみると、滝のしぶきが飛んできて迫力満点!
たもとの赤い橋に立って記念撮影をするのがおすすめです。
阪急箕面駅から箕面の滝まで、タクシーで行く時の注意点
阪急箕面駅から箕面の滝まで往復5.6キロの道を歩く自信がない、歩く距離をできるだけ短くしたいという場合、タクシーを利用する方法があります。
箕面駅前にタクシー乗り場があり、ここから車で乗り入れができて滝にもっとも近い、大日駐車場周辺まで行きます。箕面駅前から大日駐車場周辺までは車で10~15分ほど、タクシー料金は1,500から1,600円くらいです。
タクシーの場合は、阪急箕面駅から歩いて行くよりも歩く時間を短縮することができますが、それでも大日駐車場周辺から箕面の滝まで、10~15分ほど歩く必要があります。
しかもかなり急角度の坂を往復することになります。注意して歩いてください。
帰りもタクシーで移動したい場合、大日駐車場周辺にタクシー乗り場はありませんので、そのままタクシーに待機してもらうなど、手段を確保しておきましょう。
また、ゴールデンウイークや紅葉のシーズンは道路が大変混雑し、かなりの渋滞が発生します。ハイシーズンはタクシーではなく、阪急箕面駅から歩いて行くのがベストです。
阪急箕面駅から箕面の滝まで、バスで行く時の注意点
阪急箕面駅から箕面の滝まで路線バスはありませんが、2023年は、箕面の観光スポットを巡る周遊バス「箕面滝道ワンウェイ観光周遊バス」の実証実験が行われています。
期間:2023年7月15日~2024年3月10日の土・日曜・祝日のみ
※ただし2023年11月11日~12月3日、12月30日~2024年1月8日は除く
区間:阪急箕面駅↔大日駐車場(箕面の滝)↔勝尾寺
料金:1区間500円(大人・子ども共通。阪急箕面駅前から勝尾寺まで行く場合は1,000円です)
※乗り放題乗車券は大人2,000円、子ども1,000円(当日乗り降り自由)。滝道沿いのお店や箕面駅周辺で使える400円分のお買い物券と、勝尾寺の入山料100円引きの特典付き。
乗車券購入方法:バス車内で購入、予約不要。
詳しい運行時間などは箕面市の公式サイトにてご確認を。
なおバスの場合、大日駐車場から箕面の滝までは歩くことになります。タクシーの場合と同じく、急な坂道を上り下りすることになるので、注意してください。
箕面公園と箕面の滝の楽しみ方
どんな風に楽しんでいいか分からないという方のために、別の記事でモデルコースを紹介しています。こちらもチェックしてみてくださいね。
▼箕面の滝モデルコースはこちら▼
【大阪 箕面】1日コース|都会からわずか30分で自然に癒される!
また例年、夏には夜に箕面の滝や川沿いの道を照らし出すライトアップや、川沿いの風流な座敷席で食事を楽しむ「川床」が開催されているので合わせて楽しむのがおすすめです。
▼「サマーフェスタ箕面公園」詳しくはこちら▼
箕面の滝を最も訪れる人が多いのは秋の紅葉シーズンです。
▼紅葉情報の記事はこちら▼
間近に迫る箕面の滝は迫力満点!
梅田やなんばといった中心街だけでなく、「普段、関西の人がどんな風に休日を楽しんでいるのか?」といった視点で、地元の人に親しまれているスポットにも足を運んで、観光を楽しんでみてはいかがでしょうか。