箕面・勝尾寺の見どころとは?大阪観光で訪れたい勝運の寺 

2024/01/15
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“勝運のご利益にあやかれる寺”として国内外で話題になっている「勝尾寺」。勝運祈願にちなんだ“赤くて丸いあるもの”で溢れ返った境内が注目を集め、そのユニークな光景を見ようと一年を通してたくさんの参拝客が足を運びます。自然の美しさを感じながら、日本ならではの風習を体験できる「勝尾寺」について、今回たっぷりとご紹介します! 

 

長い歴史を持つ勝運の寺 

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大阪府北部・箕面市の山腹に位置する「勝尾寺」は、約1300年の歴史を持つ古刹。清和天皇の病気を治したことから「王(=天皇)に勝った寺」の意味で「勝王寺」と命名されたものの、それでは恐れ多いということで「王」を「尾」に変えて「勝尾寺」と改称されたのだそう。その後、有名な武将らが戦勝を祈願したことで“勝利を掴める寺”として広く知られるようになったと言われています。

 

現代でも、学業や仕事、スポーツなどのあらゆる場面での勝運を祈願しようと日々たくさんの参拝客が訪れます。同時に、大自然に囲まれた約8万坪もの広大な境内には四季折々の草花が咲き誇り、大阪屈指の景勝地でもある同寺。大阪市街地からアクセスしやすいこともあり、紅葉シーズンや初詣シーズンにはさらに大賑わいとなります。 

“自分に勝つ”ことを誓う「勝ちダルマ」

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「勝尾寺」といえば有名なのが「勝ダルマ」。

そもそも「ダルマ」とは、願いを叶えてくれる縁起物のこと。合格や必勝などの願掛けをする際に片目を書き入れ、その願いが叶ったらもう片目を書き入れるという風習が古くから日本で親しまれてきました。

ちなみに、同寺における“勝つ”とは他者を打ち負かすことではなく、「自分と向き合い、自分の弱い心に打ち勝つ」ことを意味しています。「勝ちダルマ」は願いを叶えてくれるものではなく“己に勝つ”ことを誓う、いわば自己誓約書なのだそう。

 

ダルマの奉納には作法があるので、ここで簡単にご紹介! 
まず、数ある中からご縁を感じたダルマを選んだら、底面に人生の目的を、側面にその目的のために365日後に達成したい目標を書きます。次に、「日々の努力を惜しみません」と心の中で誓いながら右目にサインを入れ、その上を黒く塗りつぶし“目入れ”をします。そして、一年後を目安に結果の報告と感謝を伝えに再び参拝しましょう。ご利益に恵まれた場合は左目を書き入れ、「勝ちダルマ奉納棚」に奉納します。 

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撮影 Ⓒ_take_taro_2(勝尾寺 Instagram「勝ちフォトコンテス ト」より

「勝ちダルマ奉納棚」は本堂へと続く石段の横に設けられていて、参拝客が奉納していったダルマがびっしり! 両目が揃ったダルマたちは一人ひとりの頑張った証でもあるのです。大小の真っ赤なダルマが所狭しと並んだ光景は圧巻なので、ぜひここで記念撮影を! 

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他にも、石段の脇や灯篭の中など、境内の至るところで可愛らしいミニダルマを見かけることができます。所々に置かれたミニダルマの正体は、実は参拝客が引いたおみくじ。ミニダルマの中にくじが入っていて、読み終わったらまたダルマの中に詰め直し、思い思いの場所に置いて帰ることも同寺ではOKなのです。「えっ、こんなところに!?」という場所にも置いていることがあるので、お宝探しの気分で見つけてみてくださいね。

関西屈指の紅葉スポットで出合う幻想的な風景 

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境内はたくさんの花々で溢れ、「花の寺」とも呼ばれている「勝尾寺」。3~4月頃は数種類の桜、5月頃はシャクナゲ、6~7月頃はアジサイ…と時期によって異なる花景色に出合えます。新緑の季節には青もみじが美しく映え、花景色とのコントラストを楽しめるのも同寺ならでは。

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撮影 @pukuchandesu(勝尾寺 Instagram「勝ちフォトコンテス ト」より

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撮影 @tsuna_photograhy(勝尾寺 Instagram「勝ちフォトコンテス ト」より

秋になると境内中が赤や黄色に色づき、紅葉の名所と言わしめる幻想的な景色に。特に、本堂や二階堂へと向かう参道はアーチのように紅葉に覆われ、“紅葉のトンネル”として人気のフォトスポットです。

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観音池台地から眺める景色も素晴らしいので、ぜひ立ち止まって目に焼き付けてくださいね。 

 

自然豊かな境内には他にも美しい紅葉景色を見られるスポットがたくさん! 見上げると太陽の光に透けた赤いモミジ、下を見れば落ちた葉が織りなす色鮮やかな絨毯…とどこを切り取ってもフォト映えすること間違いなしです。 

 

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11月は土・日曜・祝日限定で日没後にライトアップされ、日中とはまた違ったドラマチックな雰囲気に様変わり。 

 

境内の入り口「山門」を抜けた先にある「弁天池」では噴水やミスト、LEDによる壮大な演出が施されます。

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燃えるような赤とはまさにこのこと。ライトアップされた「多宝塔」は何とも神秘的で、息を飲む美しさです。 

 

I日本の秋の風物詩“紅葉狩り”を堪能するなら、11月~12月上旬頃に足を運んでくださいね! 

ダルマモチーフの記念品でご利益アップ!?

寺社に参拝した証としていただける「御朱印」。同寺では、本殿の隣の納経所で受付をしていて、「大悲殿の御朱印」「御詠歌の御朱印」「圓光大師の御朱印」の3種類から選ぶことができます。 

 

参拝した後の記念品購入もお楽しみの一つ。境内を出たところにあるお土産ショップにはボールペンやマグカップ、クッション等々、ダルマをモチーフにした「勝尾寺」らしいグッズやお菓子がたくさん並んでいます。 

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中でも、ぜひ手に入れてほしいのが大阪のお菓子メーカーと「勝尾寺」がコラボした「勝ちグミ」です。“自分に打ち勝つパワー”をグミに込めて作られているそうなので、受験や仕事、恋愛などの“ここぞ!”という勝負どころで口にすればパワーがみなぎってくるかも…!? 食べ終わった後はパッケージを勝負運御守りとして持ち歩くのもおすすめです。

「勝尾寺」へのアクセス方法 

同寺までは電車とバスまたはタクシーを乗り継いで行くことができ、マイカーがない人でも観光できるのでご安心ください。

 

(1)最寄り駅からバスを利用する場合(梅田から所要時間約55分) 

①大阪梅田から阪急宝塚線に乗車。阪急「石橋阪大前駅」で阪急箕面線に乗り換え、「箕面駅」で下車。「箕面滝道ワンウェイ観光周遊バス」に乗車し、「勝尾寺」停留所で下車してすぐです。

 

※「箕面滝道ワンウェイ観光周遊バス」は、2024年3月10日(日)までの土・日曜・祝日限定で運行されるバスです。1日乗り放題乗車券(大人料金2,000円)または区間乗車券(1区間500円)で利用でき、箕面の他の観光スポットも一緒に巡りたいときにおすすめです。「阪急箕面駅」~「勝尾寺」間は10~18時までの運行で、1時間に1便程度の本数になります。土・日曜のみの便もあるため、あらかじめ時刻表を確認しておくことをおすすめします。

 

詳しくは箕面市観光協会サイトにて

 

②大阪梅田から大阪メトロ・御堂筋線に乗車。「千里中央駅」で下車し、阪急バス(「北摂霊園」行、もしくは「希望ヶ丘4丁目」行)に乗車。「勝尾寺」停留所で下車してすぐです。(バスは9〜14時までの運行で、土日祝は1時間に1便程度、平日は2時間に1便程度の本数です)

 

詳しくは阪急バス公式サイトにて

 

(2)最寄り駅からタクシーを利用する場合(梅田から所要時間約45分)
阪急箕面線「箕面駅」または「千里中央駅」から約20分(乗車料金 約3,000円~4,000円)かかります。

紅葉シーズンや初詣シーズンは渋滞により所要時間が延びる可能性があるため、余裕を持ってお出かけください。

「箕面の滝」も一緒にチェック! 

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「箕面滝道ワンウェイ周遊観光バス」を利用する場合は、「箕面国定公園」にもぜひお立ち寄りを。約980種類の植物が生い茂る自然公園で、「勝尾寺」と並ぶ紅葉の名所でもあります。一番の見どころは何と言っても「箕面の滝(箕面大滝)」。「日本の滝100選」に選ばれた落差33mの大滝で、その大迫力の景観に多くの観光客が圧倒されています。

 

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大自然に囲まれ、季節の移ろいと日本の風情をたっぷりと感じることができる「勝尾寺」。大阪市街地からアクセス良好なので、ぜひ大阪観光の候補に加えてみてはいかが? 訪れる季節ごとに素晴らしい景色と体験に出合えるのでお楽しみに!

LOCATION INFORMATION

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2914-1 Aomatani, Minoo, Osaka [MAP]

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