「神戸六甲ミーツ・アート」は、毎年8月下旬~11月下旬にかけて神戸・六甲山上で開催される現代アートの芸術祭です。山の上までのアクセス、服装やおすすめスポットまで、芸術祭の作品を効率的かつ満足に鑑賞する方法をお伝えします。
1. 大阪から約1時間。神戸にある「六甲山」とは?
兵庫県南東部、神戸市・芦屋市・西宮市・宝塚市にまたがる大小の山々を含んだ地域を六甲山系と呼びます。その六甲山系の最高峰が標高931mある「六甲山」です。都市部の近郊でありながら豊かな自然が広がり、自然環境を利用した観光体験ができることが最大の魅力です。
六甲山についてさらに詳しく知りたい方はこちら
六甲山は、神戸三宮からも、大阪梅田からも、アクセスが便利です。阪急電鉄六甲駅、JR六甲道駅、阪神電鉄御影駅のいずれかで降り、駅前から神戸市バス「16」系統または「106」系統に乗り、六甲山の玄関口「六甲ケーブル下」駅へ。六甲ケーブルで山上まではわずか10分です。
六甲山の近くには「日本三名泉」の1つ、有馬温泉がありますので、六甲山訪問の前後に温泉観光を組み込む行程がおすすめです。
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2.「神戸六甲ミーツ・アート2026 beyond」とは?
「神戸六甲ミーツ・アート」は、神戸・六甲山上に展示されるアート作品を、ハイキング気分で周遊しながら楽しむ現代アートの芸術祭です。
会期:2026年8月29日(土)〜11月29日(日)
開催時間 : 10:00-17:00 (会場により一部異なる)
※会期中無休。ただし六甲山サイレンスリゾートのみ8月~11月の毎週月曜、及び11月24日は休業(月曜・祝日の場合は火曜に振替休日)
会場:ROKKO森の音ミュージアム、六甲高山植物園、六甲ガーデンテラスエリア、風の教会エリア など
「神戸六甲ミーツ・アート」に行ってみたいという方は、作品鑑賞パスポートを購入しましょう。
作品鑑賞パスポートを購入すると、各施設でチケットを買うよりもお得に入場ができます。作品鑑賞パスポートは、六甲山上駅構内ショップ737 六甲遊山案内処でも購入ができますが、お得な事前WEB購入がおすすめです。
≪昼パス≫
●大人(13歳以上)3,300円
●小人(4歳~12歳)1,300円
※3歳以下無料
9月19日〜11月29日の土日祝は、「ひかりの森〜夜の芸術散歩〜」を開催しているので、風の教会(17:09発)に乗車して、六甲高山植物園に戻り、夜のイベントを楽しむこともおすすめです。
※8月29日~9月18日は運行なし
≪昼夜パス≫
●大人(13歳以上)4,300円
●小人(4歳~12歳)1,800円
また、乗車券でおすすめしたいのが、六甲ケーブルと六甲山上バスの乗車券がセットになった東六甲周遊乗車券です。
各施設を周るためバスの乗り降りが多くなりますので、こちらのチケットを買っておけば、小銭不要で何度も乗り降りができ、料金もお得です。六甲ケーブル下駅でしか購入できませんので、買い忘れがないように気を付けましょう。
≪東六甲周遊乗車券≫
●大人(13歳以上) 2,300円
●小人(6歳~12歳) 1,150円
3. 「神戸六甲ミーツ・アート2026 beyond」の六甲山上の会場の周り方
山上の各会場をつなぐ「六甲山上バス」が運行しています。バスの時刻表は各バス停のほか、現地で配布されているMAPにも記載があります。本数が多くないエリアもありますので、バスの時刻をチェックして滞在時間を決めることをおすすめします。バスの時間を考えるのが大変だという方は、モデルコースを参考に周ってみてください。
山上バスはクレジットカードは利用可能ですが、ICカードの利用ができません。小銭が必要となりますので、面倒だなという方は「六甲山上バス1DAYチケット」の購入をおすすめします。六甲ケーブル山上駅で購入が可能です。
●大人(13歳以上) 800円
●小人(6歳~12歳)400円
「六甲山上バス1DAYチケット」を購入すると、写真の①③のルートが乗り放題です。
4. 「神戸六甲ミーツ・アート2026 beyond」おすすめの服装と持ち物
六甲山上は麓より約5度涼しいです。暑い8月から9月上旬は大丈夫ですが、9月中旬以降は羽織ものを1枚持っていると安心ですし、山の天候は変わりやすいため、脱ぎ着しやすい服装をおすすめします。また、自然の中での鑑賞となるため、蜂や虫に出会うこともあります。蜂が好む黒い服装は避けていくほうが無難です。
トレイルエリアは林道を歩き、各施設内も坂道や歩きづらい道が一部ありますので、スニーカー等の歩きやすいお靴でお越しください。かばんも両手を開けることができるリュック等が楽です。
≪服装≫
・脱ぎ着しやすい服装(羽織もの)
・スニーカー
≪持ち物≫
・リュック
・飲み物
5. 「神戸六甲ミーツ・アート2026 beyond」各エリアのおすすめ作品と所要時間
神戸六甲ミーツ・アート2026 beyondの10の会場についてご紹介します。 筆者の特におすすめする会場は、(6) ミュージアムエリア、(10) 風の教会エリアです。
(1) 六甲ケーブル (六甲ケーブル下駅・山上駅)
六甲ケーブル下駅・山上駅を華やかにジャックするのは、造形作家のニシハラ☆ノリオと、音楽家兄妹の北園組がタックを組んだユニット、ニシハラ☆ノリオ×北園組≪とびだせ!! オレの部屋≫です。
六甲ケーブル下駅のホームでは、北園組が制作した芸術祭のオープニング映像を見て聴いて楽しむことができ、六甲ケーブル下駅と山上駅ではニシハラ☆ノリオの点在する立体作品が展示されています。
鑑賞時間の目安:15分 (六甲ケーブルや山上バスの待ち時間で鑑賞できます)
(2) 天覧台
天覧台には、3つの作品が展示されています。例年より、作品が多いためややゆっくりと時間をとることをおすすめします。
宮嵜浩≪CELEBRATION / 借景のヴァニタス≫とジュン・グエン=ハツシバ≪2つの山の会話 — 葬送にて —六甲山とバヴィ山が語る—≫は、 作品越しに見える神戸の街並みも素敵です。
訪れる日の天気や時間によって、作品の雰囲気がかわりますので、何度も足を運びたいですね。
宮嵜浩≪CELEBRATION / 借景のヴァニタス≫は、常に更新されゆく都市と自然の儚さや美しさをインスタレーションで表現しています。会期を通してどのように変化していくのかも楽しめる作品です。椅子に座って撮影もできます。
天覧台にある屋内作品、≪じーっと! つぶさに! 妖精ウォッチング≫は「びじゅチューン!」で作詞、作曲、歌、アニメを担当する井上涼の作品です。1度聴くと頭から離れなくなる歌、ぜひ聴きに行ってみてください。
鑑賞時間の目安:40分
(3) 兵庫県立六甲山ビジターセンター(記念碑台)
こちらのエリアでは2つの作品が展示されています。兵庫県立六甲山ビジターセンターでは、山のおいたちや歴史、植物・動物など六甲山の魅力を無料で学ぶことができ、休憩スポットとしてもおすすめです。また、展望テラスからは、神戸の市街地や神戸空港などが一望できますよ。
鑑賞時間の目安:15分
(4) 六甲山サイレンスリゾート(旧六甲山ホテル)
作品が展示されているのは、本館から道を隔てたレストラン「空のダイニング」の店内です。作品鑑賞のみの入店も可能ですが、せっかくの機会ですので、作品がある空間でお食事をとるのもおすすめです。
鑑賞時間の目安:25分
(5) バンノ山荘
バンノ山荘は戦前から残る歴史ある山荘ですが、長い年月を経て、現在は人が住んでいません。日ごろは非公開の山荘ですが、足を踏み入れることができます。
六甲山の歴史が垣間見える別荘建築「バンノ山荘」と「バンノ山荘ハナレ」で2つの作品を展示します。
専用の駐車場はありませんので、車で訪れる方は記念碑台駐車場から徒歩5~10分ほど歩いてアクセスが可能です。山上バスを利用の方も、記念碑台から歩いてアクセスとなります。
鑑賞時間の目安:40分
(6-1) ミュージアムエリア ROKKO森の音ミュージアム、新池
ミュージアムエリアの会場の1つ、ROKKO森の音ミュージアムの入口には、実際の案内所も兼ねた作品、山本修路≪六甲山案内所≫が設置されています。会期中は、スタッフが駐在するそうで、まずはこちらに訪れて情報を得てからまわるのもおすすめです。
ROKKO森の音ミュージアムには、12の作品が園内をぐるっと歩いて回るように展示されています。
「SIKIガーデン~音の散策路~」に足を踏み入れてすぐの池には、Daisy Balloon≪Between≫、バルーンの群れが浮かんでいます。
また、常設展示の奈良美智≪Peace Head≫も人気です。こちらの作品には、「傲慢になりがちな人間は、より大きな存在である自然の中の一部である」というメッセージが込められています。六甲山の自然、作品の前に立ち、私たちは自然の中の一部であるということを感じましょう。
※展示期間は作品により異なります。
鑑賞時間の目安:90分
単館券:大人(13歳以上)1,500円、小人(4歳~12歳)750円
ROKKO森の音ミュージアムに入る手前、駐車場横の新池では、Shohei Takasaki≪Untitled (August 24 2026 / A circle)≫が展示されています。
全長150mのパネルに365体の人物が描かれています。上空からみると永遠を意味する∞の形をしている大きな作品で、さまざまな角度からみることでいろいろな発見があります。「いろいろな人が描かれているので、ぜひ何度も見に来て新しい発見をしてほしい」とTakahashiさんが話していました。池の反射にも注目です。
※新池は、ミュージアムエリアの1つの会場になります。
(6-2) ミュージアムエリア 六甲高山植物園
東入口を下って左手に進んだ場所に展示されているのは、松井照太≪石のさいだん≫です。山や川で採集した無加工の石を用いた立体作品を制作しているアーティストで、空間や水に浮く石が不思議でじっくり見たくなる作品です。
ショップアルピコラにある、阿部文香≪猪は山を嗅ぎ、 人は山を語る。そして 山は私たちを見る。≫と則松夏凜≪FLORA OF MIAKNVA ―ミアクンバの植物―≫の作品も見ごたえがあるのでお見逃しなく。
この他にも作品がありますので、六甲高山植物園の季節の草花を楽しみながら園内を散策してみてください。
鑑賞時間の目安:50分
単館券:大人(13歳以上)900円、小人(4歳~12歳)450円
(7) 開発さんの小屋
アーティスト開発好明が作品を展示している小屋です。アスレチックパーク GREENIA前にあり、ガーデンテラスからも歩いて約5分でアクセスが可能です。
鑑賞時間の目安:15分
(8) 六甲ガーデンテラスエリア
六甲ガーデンテラスエリアは、レストランが3つ、昼食やお土産の買い物にも便利な拠点となっています。
神戸だけでなく、大阪まで見渡す眺望が魅力の見晴らしのテラスに展示されているのは、四方謙一≪景色が削り出される≫です。六甲山のパノラマを背景に大きな作品が1つ、小型作品群がエリア内に点在しています。
鑑賞時間の目安:40分
(9) 自然体感展望台 六甲枝垂れ
自然体感展望台 六甲枝垂れ「シダレミュージアム」も、鑑賞パスポートで入場が可能になりました。こちらは六甲山で最も標高が高いスポットで、三分一博志さんによる設計です。
入口を入るとすぐ迎えてくれるのは木村崇人≪風と渡り鳥≫です。
瓶を溶かして制作された大東真也≪魂の行方≫には、神戸のラムネ瓶や六甲山上の石も使われています。
●大人(13歳以上) 1,000円
●小人(4歳~12歳) 500円
鑑賞時間の目安:15分
(10) 風の教会エリア
絶対に見逃したくない作品の1つが、安藤忠雄建築 「風の教会」で展開される棚田康司≪届かない橋を渡る≫です。「風の教会」は、建築家安藤忠雄氏が設計を手がけた「水の教会」「光の教会」と並ぶ「教会三部作」の一つに数えられる教会です。
建物までのアプローチが素敵です。
安藤さんの建築に負けないようにではなく、建築と彫刻の両方が融合するように作ったそうです。
教会に行くまでには4つの作品が展示されています。覗き込むような場所に設置されている作品もありますので、お見逃しなく。他、近くにある旧六甲スカイヴィラでは10作品の鑑賞ができます。
風の教会へは、3系統(風の教会回り)のバスでアクセスが可能です。バスの本数が少なく、1時間に1本もない時間帯もあるため、時刻表をチェックしていくことをおすすめします。
鑑賞時間の目安:90分
6. 「神戸六甲ミーツ・アート2026 beyond」モデルコース
最後に、バスの乗り継ぎを考えるのが大変、行ってみたいけどアクセスがネックという方のために、山上のモデルルートをご案内します。
初めて神戸六甲ミーツ・アートを訪れる方におすすめ!「無料」作品を中心に巡るコース
<START>
11:40発 六甲ケーブル山上駅(六甲山上バス 1系統)
↓
11:43着 兵庫県立六甲山ビジターセンター(記念碑台)
・展望テラスから、神戸の市街地や神戸空港などが一望できます。
↓ 徒歩5分
11:50着 六甲山サイレンスリゾート(旧六甲山ホテル)
↓ 徒歩5分
12:43発 兵庫県立六甲山ビジターセンター(記念碑台)(六甲山上バス 1系統)
↓
12:49着 六甲ガーデンテラス
・レストランが3か所ありますので、こちらでランチを済ませることをおすすめします。
↓
14:17発 六甲ガーデンテラス(六甲山上バス 1系統)
↓
14:24着 六甲ケーブル山上駅
パスポートを使って見どころを1日で堪能するコース
<START>
11:40発 六甲ケーブル山上駅(六甲山上バス 1系統)
↓
11:49着 六甲ガーデンテラス
・レストランが3か所ありますので、こちらでランチを済ませることをおすすめします。
・自然体感展望台 六甲枝垂れもぜひ体験しましょう!
↓
13:17発 六甲ガーデンテラス(六甲山上バス 1系統)
↓
13:20着 森の音ミュージアム
・森の音ミュージアムと六甲高山植物園をあわせて、約2.5時間。やや駆け足鑑賞となりますので、ゆっくり過ごしたい方は風の教会は別日の訪問をおすすめします。
・駐車場付近の新池や草間彌生〈南瓜〉はお見逃しなく!
↓
徒歩移動 約5分
↓
六甲高山植物園
・西入口から東入口に向かって歩きながら作品を鑑賞しましょう。風の教会へのバス停は東入口からすぐです。
16:03発 六甲高山植物園(六甲山上バス 3系統)
↓
16:06着 風の教会
9月19日〜11月29日の土日祝は、「ひかりの森〜夜の芸術散歩〜」を開催しているので、風の教会(16:29発)に乗車して、六甲高山植物園に戻り、17:00~の夜のイベントを楽しむこともおすすめです。
↓
16:46発 風の教会(六甲山上バス 3系統)
六甲山上駅から六甲ケーブルにて、ケーブル下駅へ降りた後は、神戸市バスに乗り換えて阪急六甲駅へ。神戸三宮駅まで約10分、大阪梅田まで約30分です。
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7. 「神戸六甲ミーツ・アート2026 beyond」食事場所のおすすめ
会場内のレストランやカフェでは、芸術祭期間限定のメニューが登場します。六甲山ならではの食材を楽しむことができます。
(1) 六甲山サイレンスリゾート 空のダイニング
大阪と神戸を一望できるダイニングです。ランチはコースが中心となりますので、ゆっくりとお時間がとれる方におすすめします。また、20時まで(最終入店時間は19時)営業をしていますので、観光後の夕食としても利用可能です。
(2) ROKKO森の音ミュージアム 森のCafé
ROKKO森の音ミュージアム内にあるカフェで、セミセルフ式のワンプレートランチやカフェメニューを提供しています。お外にも席がありますので、天気の良い日はテラス席で食べると気持ちが良いです。
神戸牛入りハンバーグのとろけるチーズグラタン(ライス・サラダ・かぼちゃスープ付)2,000円(税込)
ジューシーな神戸牛入りハンバーグにホワイトソースとチーズをのせて焼き上げました。濃厚なチーズと神戸牛の旨味が合わさった魅力のある一品です。
他に、園内には360度透明の「SIKIドーム」を貸切でご利用いただけるランチ付きの予約プランもあります。ROKKO森の音ミュージアムでゆっくりと過ごしたい方にはおすすめのプランです。
SIKIドーム予約プランの詳細はこちら
(3) 六甲高山植物園 山小屋カフェエーデルワイス
六甲高山植物園には、出入口が2か所あり、山小屋カフェエーデルワイスは東口の近くにあります。植物園の木々を見下ろせるテラス席がおすすめです。
(4) 六甲ガーデンテラスエリア 六甲ビューパレス
セミセルフ形式レストランで、カレーライスやハンバーグ、シチューなどのカジュアルな洋食メニューが楽しめます。窓際のお席からは、神戸の街並みを見下ろすことができます。
(5) 六甲ガーデンテラスエリア 六甲山ジンギスカンパレス
日本人の方は、六甲山といえばジンギスカンという方も多いのではないでしょうか。古くからの六甲山名物です。ジンギスカンを食べながら、山からの景色を満喫しましょう。
(6) 六甲ガーデンテラスエリア グラニットカフェ
旬の食材を使ったシェフ特製の料理やスイーツを提供するカフェです。六甲山のはちみつ「やまみつ」を使用したカレーやハンバーグが味わえます。
8. 「神戸六甲ミーツ・アート2026 beyond」お土産のおすすめ
神戸六甲ミーツ・アートのオリジナルグッズが、会場内の5か所のショップで購入可能です。
・六甲遊山案内処 ショップ737
・ミュージアムショップ時音
・ショップ アルピコラ
・オフィシャルアートショップ ホルティ
・六甲おみやげ館
おすすめは、六甲ガーデンテラスエリアにある「オフィシャルアートショップ ホルティ」。2階建ての広い店内でオリジナルグッズから六甲山のさまざまなグッズまで購入が可能です。
美しい六甲山の自然とともにアートを楽しめる秋だけのイベントです。ぜひ毎年の秋のイベントとして訪れてみてください。














































