歴史と文化にあふれる日本の古都、京都。中でも祇園は、舞妓さんや芸妓さんが行き交う花街で、老舗が多く立ち並ぶ、昔ながらの風情がたっぷり感じられるエリアです。 そこで連日行列ができるほど人気を博しているのが、宇治茶専門店「祇園辻利 祇園本店」と、その上の階にある宇治茶専門カフェ「茶寮都路里 祇園本店」です。
そこで連日行列ができるほど人気を博しているのが、宇治茶専門店「祇園辻利 祇園本店」と、その上の階にある宇治茶専門カフェ「茶寮都路里 祇園本店」です。
創業は江戸時代後期の宇治茶の専門店
「祇園辻利」は、厳選した宇治茶を取り扱う日本有数のお茶屋さんです。お店の歴史は長く、1860年に初代・辻利右衛門と二代目徳次郎が京都の宇治で創業したのがはじまり。
その後、三代目・三好徳三郎の台湾への出店を経て、1948年に京都・祇園に開店し、現在の「祇園辻利」になりました。
数百種類の中から厳選した茶葉を調合するというこだわり
創業当時からずっと変わらないのが、何百年もの歴史がある宇治茶に真摯に向き合う姿勢です。宇治茶とは京都を中心とした4府県で生産され、京都府内で仕上げ加工を施されたお茶の総称で、日本を代表するお茶のブランド。同店では、厳選した宇治茶をお届けするため、数百種にわたる茶葉の中から「合組」と呼ばれる調合を行い、味筋を決めているのだそう。
抹茶はじっくりゆっくり石臼挽き
お茶には「煎茶」や「ほうじ茶」、「玄米茶」など様々な種類がありますが、スイーツに登場することが多いのが茶葉を粉末状にした「抹茶」。
同店の抹茶は、石臼でゆっくりじっくり挽いているので、1時間にわずか40グラムしか作ることができないのだそう。そのため、色や泡立ちが良く、風味とうま味が深いのが特徴です。時間と手間を惜しまないことが“ほんまもん”の宇治抹茶たる所以なのですね。
お茶の文化や歴史を感じる店内
2022年春にリニューアルした祇園本店は、和の雰囲気が漂う洗練された空間で、お茶の文化と宇治茶のおいしさがより身近に感じられるような工夫と仕掛けが満載。
1階の「祇園辻利」に入ってすぐ目に飛び込んでくるのは、天井に届くほど大きな茶筅(ちゃせん)のオブジェ。茶筅とは、抹茶を茶碗の中で混ぜるための道具で、茶道には欠かせないものです。壁には、お茶の輸送や保存に使用されていたという「茶箱」がぎっしり。歴史を感じる、おしゃれなインテリアになっています。
茶筅オブジェは絶好のフォトスポット! ここでの写真撮影はマストですね。
人気商品をピックアップ!
ずらりと並んだ商品の中から、人気商品をいくつかご紹介します。
お茶の葉をキューブの箱に詰めた定番商品。玉露、かぶせ茶、煎茶、ほうじ茶、玄米茶、雁ヶ音といったレギュラーのラインアップに加えて、新茶など季節ごとに限定品も登場! 色鮮やかなキュートなパッケージで、お土産にも喜ばれること間違いなしです。
こちらの「一煎ティーバッグ 5種類詰合せ」は、手軽にお茶を楽しめるティーバッグタイプ。人気のお茶5種類を詰め合わせているので、色々なお茶を試してみたいという方におすすめです。
一番人気の抹茶菓子がこちら。濃厚な抹茶クリームを薄焼きロールせんべいで包んだ「つじりの里」と、ホワイトクリームを色鮮やかな抹茶の薄焼きロールせんべいで包んだ「ぎおんの里」です。ふわっと軽い口当たりのクリームと、サクサク食感の薄焼きロールせんべいの組み合わせに、抹茶の上品な甘さが絶妙! 単品だけでなく、2種類とも味わえるセットもあります。
石臼挽き宇治抹茶を使った濃厚抹茶クリームが絶品の和のゴーフレット「つじりの月」。
米粉に求肥を組み合わせた、もっちり食感の和フィナンシェ「がとーぶぶフィナンシェ」。宇治抹茶とほうじ茶の2種類あり、どちらもお茶の風味たっぷり。
濃厚な抹茶の味と香りが楽しめる「抹茶あめ」は、リーズナブルな価格でちょっとしたおみやげにぴったりです。
今すぐ味わいたいならテイクアウト商品をチェック!
店頭のショーケースには、テイクアウトOKなスイーツも多数スタンバイ。
抹茶をそのまま閉じ込めた“抹茶氷”を使用した「ごくごく冷抹茶」。本格的な抹茶の風味を気軽に楽しめます。
大人気の「抹茶ソフト」は、こだわりの宇治抹茶をふんだんに使った濃厚なソフトクリーム。とことん抹茶を味わいたいという方には、さらに抹茶練乳をたっぷりかけた「練乳抹茶ソフト」がおすすめです。
「抹茶ソフトクリームとグリーンティーの両方を堪能したい!」という方は、こだわりの濃厚なグリーンティーに抹茶ソフトクリームを浮かべ、抹茶せんべいをトッピングした「特選グリーンティーフロート」を! グリーンティーを抹茶オレに変更した「抹茶オレフロート」もラインアップ。
四季折々の限定商品にも注目!
定番商品のほかにも、味わいにも見た目にも四季を表現した季節限定限定メニューが登場! 訪れる時季によってどんなメニューに出合えるかも、楽しみの一つですね。
本格スイーツもテイクアウトOK!
完璧なスイーツを目指して作られたという新感覚のパフェ「Petitパフェ」。宇治茶との相性を究極まで追求して厳選した素材を一層ずつ丁寧に重ねて作った逸品です。豊かな和のハーモニー、あっぱれ!
抹茶をふんだんに練り込んだぷるぷるのわらびもちに、黒みつときなこをたっぷりかけて味わう「抹茶わらびもち」にもファンが多数。
お茶のテイスティングができるスペースを併設
お店の一番奥には、「テイスティング&コンシェルジュカウンター」があり、専門スタッフの丁寧な説明のもと、抹茶を点てていただくという特別な体験ができます。
自分好みの抹茶碗を選んだり、「祇園辻利」が提供している季節のお茶を色々試したりもできるので、ぜひお立ち寄りを!
宇治茶専門カフェ「茶寮都路里 祇園本店」でひと休み
ホッと一息つきたいという時は、2階にある宇治茶専門カフェ「茶寮都路里 祇園本店」へ。
京都・祇園らしい風情たっぷりで、ほっこりと落ち着ける店内。
壁一面にたくさんの茶筅が吊り下げられているなど、“THEお茶屋さん”な演出にも目を奪われます。
名物のパフェを食べずには帰れない!
名物の「特選都路里パフェ−抹茶−」は、これを目当てに訪れる人も多いという逸品。最高級の希少な大納言小豆に職人手作りの白玉、抹茶の風味を損なわないよう細心の温度管理で調理された抹茶ゼリー、独自の配合で作られた濃厚な抹茶アイス。こだわり抜かれたバラエティー豊かな甘味たちを一度に味わえてしまう、まさに“甘味のエンターテイメント”です。
「特選都路里パフェ」には、ほうじ茶もあるので、2種類をシェアするのもありですね。
テイクアウトでも人気の自家製の「わらびもち」。黒みつときな粉をたっぷりかけていただきます。
夏季は「冷やしぜんざい」や「都路里氷」、冬季は温かい「都路里ぜんざい」などの季節限定メニューも多数。訪れる季節ごとに一期一会の抹茶スイーツが楽しめます。
メニュー表は、日本語だけでなく英語版と中国語版もあります。
日本のお茶文化と最高級スイーツの両方を一度に楽しめる、「祇園辻利」と「茶寮都路里」。京都・祇園を訪れた際は、ぜひ足を運んでください!